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技能検定試験とは?試験の目的と対策を解説

技能実習制度は「日本の技術を開発途上国等へ移転すること」を目的としており、技能実習生は日本での技能実習を通じて、母国で役立つ技術を身につけなければなりません。
※関連情報:技能実習制度とは?

「技能検定」試験は、技能実習生が日々の実習で適切な技術を身につけているかどうか、チェックするために行なわれます。技能実習生は受験が必須となっており、「検定試験」は技能実習制度においても「技能実習の目的」と位置付けられています

今回は技能検定試験について、検定試験の目的や受験の流れ、対策などを解説してまいります。

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【技能検定試験基本と対策】

【技能検定試験基本と対策】
この資料でわかること
技能検定試験の概要
技能検定試験の合格率
技能検定合格に向けての対策
試験対策サポート内容
~エヌ・ビー・シー協同組合の場合
目次

技能検定試験の概要

”技能検定とは、働くうえで身につける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度で、機械加工、建築大工やファイナンシャル・プランニングなど全部で131職種(※)の試験があります。試験に合格すると合格証書が交付され、「技能士」と名乗ることができます。” 【厚生労働省:技能検定制度について】

技能検定とは、技能の習得レベルを評価するための国家検定のことです。
各都道府県の中央職業能力開発協会(職能)と、指定された民間の機関が実施・運用しています。

日本人も受験する試験ですが、技能実習生にとっての技能検定は、次のステージに進むための大切な評価軸となっています。

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技能検定試験の目的

技能実習生を受け入れる際は「技能実習計画」を作成します。

技能実習計画で定められる目的は「技能検定に合格すること」です。
受入れ企業には、技能実習を通じて、技能検定に合格する水準まで技能実習生の技能を向上させることが求められます

技能実習1号の技能実習生が技能実習2号へ移行するためには【基礎級の技能検定の合格】、技能実習2号の技能実習生が3号へ移行するためには【随時3級試験の合格】が必須となっています。

技能実習制度において、技能検定試験の合格はとても重要であることがわかります

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技能検定試験の種類

技能実習生が受験する技能検定試験には、「技能検定」と「技能実習評価試験」の2つがあります
2023年6月現在認められている受入れ可能な87職種159作業すべてにおいて、このどちらかの試験を受験することになります。

「技能検定」と「技能実習評価試験」について、詳しくみてみましょう。

技能検定

技能実習生が受験する技能検定は、主に以下の2つに分類されます。

1、各都道府県の職業能力開発協会が随時試験として実施するもの
各協会が可能な限り監理団体の要望に配慮し、随時試験実施場所や実施時期を決定します。
そのため、「随時3級」など頭に「随時」の文字が付きます。
2、厚生労働大臣が指定する指定試験機関が実施するもの
2023年現在、ビルクリーニング職種(公益社団法人全国ビルメンテナンス協会の開催)と、機械保全職種(公益社団法人日本プラントメンテナンス協会の開催)の2職種が対象です。

それぞれ、技能実習生が受験できるよう、試験問題にローマ字や漢字のフリガナが付くなどの配慮がされています。

技能検定が実施される職種は以下の通りです。

分類 職種名 作業名 実施者
建設関係 さく井 パーカッション式さく井工事作業 都道府県職業能力開発協会
ロータリー式さく井工事作業
建築板金 ダクト板金作業
内外装板金作業
冷凍空気調和機器施工 冷凍空気調和機器施工作業
建具製作 木製建具手加工作業
建築大工 大工工事作業
型枠施工 型枠工事作業
鉄筋施工 鉄筋組立て作業
とび とび作業
石材施工 石材加工作業
石張り作業
タイル張り タイル張り作業
かわらぶき かわらぶき作業
左官 左官作業
配管 建築配管作業
プラント配管作業
熱絶縁施工 保温保冷工事作業
内装仕上げ施工 プラスチック系床仕上げ工事作業
カーペット系床仕上げ工事作業
鋼製下地工事作業
ボード仕上げ工事作業
カーテン工事作業
サッシ施工 ビル用サッシ施工作業
防水施工 シーリング防水工事作業
コンクリート圧送施工 コンクリート圧送工事作業
ウェルポイント施工 ウェルポイント工事作業
表装 壁装作業
築炉 築炉作業
分類 職種名 作業名 実施者
食品製造業関係 水産練り製品製造 かまぼこ製品製造作業 都道府県職業能力開発協会
ハム・ソーセージ・ベーコン製造 ハム・ソーセージ・ベーコン製造作業
パン製造 パン製造作業
分類 職種名 作業名 実施者
繊維・衣服関係 染色 糸浸染作業 都道府県職業能力開発協会
織物・ニット浸染作業
ニット製品製造 靴下製造作業
丸編みニット製造作業
婦人子供服製造 婦人子供既製服縫製作業
紳士服製造 紳士既製服製造作業
寝具製作 寝具製作作業
帆布製品製造 帆布製品製造作業
布はく縫製 ワイシャツ製造作業
分類 職種名 作業名 実施者
機械・金属関係 鋳造 鋳鉄鋳物鋳造作業 都道府県職業能力開発協会
非鉄金属鋳物鋳造作業
鍛造 ハンマ型鍛造作業
プレス型鍛造作業
ダイカスト ホットチャンバダイカスト作業
コールドチャンバダイカスト作業
分類 職種名 作業名 実施者
機械・金属関係 機械加工 普通旋盤作業 都道府県職業能力開発協会
フライス盤作業
数値制御旋盤作業
マシニングセンタ作業
金属プレス加工 金属プレス作業
鉄工 構造物鉄工作業
工場板金 機械板金作業
めっき 電気めっき作業
溶融亜鉛めっき作業
アルミニウム陽極酸化処理 陽極酸化処理作業
仕上げ 治工具仕上げ作業
金型仕上げ作業
機械組立仕上げ作業
機械検査 機械検査作業
電子機器組立て 電子機器組立て作業
電気機器組立て 回転電機組立て作業
変圧器組立て作業
配電盤・制御盤組立て作業
開閉制御器具組立て作業
回転電機巻線製作作業
プリント配線板製造 プリント配線板設計作業
プリント配線板製造作業
分類 職種名 作業名 実施者
その他 家具製作 家具手加工作業 都道府県職業能力開発協会
印刷 オフセット印刷作業
製本 製本作業
プラスチック成形 圧縮成形作業
射出成形作業
インフレーション成形作業
ブロー成形作業
強化プラスチック成形 手積み積層成形作業
塗装 建築塗装作業
金属塗装作業
鋼橋塗装作業
噴霧塗装作業
工業包装 工業包装作業
紙器・段ボール箱製造 印刷箱打抜き作業
印刷箱製箱作業
貼箱製造作業
段ボール箱製造作業
分類 職種名 作業名 実施者
機械・金属関係 機械保全 機械系保全作業 (公社)日本プラントメンテナンス協会
その他 ビルクリーニング ビルクリーニング作業 (公社)全国ビルメンテナンス協会

技能実習評価試験

「技能評価試験」は、技能検定試験でカバーしきれない職種に対して技能実習生の評価試験として行われるもので、国によって認められた機関が開催しています。

技能検定の基礎級に当たるのが「初級」、随時3級に当たるのが「専門級」、随時2級に当たるのが「上級」となっています。

【厚生労働省:技能実習評価試験認定規定】

問題は日本語で出題されますが、試験問題にローマ字や漢字のフリガナが付くなどの配慮がなされています。

技能実習評価試験が実施される職種は以下の通りです。

分類 職種名 作業名 実施者
農業関係 耕種農業 施設園芸 (一社)全国農業会議所
畑作・野菜
果樹
畜産農業 養豚
養鶏
酪農
漁業関係 漁船漁業 かつお一本釣り漁業 (一社)大日本水産会
かつお一本釣り漁業
延縄漁業
いか釣り漁業
まき網漁業
ひき網漁業
刺し網漁業
定置網漁業
かに・えびかご漁業
棒受網漁業
養殖業 ほたてがい・まがき養殖作業
建設関係 建設機械施工 押土・整地作業 (一社)日本建設機械施工協会
積込み作業
掘削作業
締固め作業
食品製造業関係 缶詰巻締 缶詰巻締 (公社)日本缶詰びん詰レトルト食品協会
食鳥処理加工業 食鳥処理加工作業 (一社)日本食鳥協会
加熱性水産加工食品製造業 節類製造 全国水産加工業協同組合連合会
加熱乾製品製造
調味加工品製造
くん製品製造
非加熱性水産加工食品製造業 塩蔵品製造
乾製品製造
発酵食品製造
調理加工品製造
生食用加工品製造
牛豚食肉処理加工業 牛豚部分肉製造作業 (公社)全国食肉学校
そう菜製造業 そう菜加工作業 (一社)外国人食品産業技能評価機構
農産物漬物製造業 農産物漬物製造 全日本漬物協同組合連合会
医療・福祉施設給食製造 医療・福祉施設給食製造 (公社)日本メディカル給食協会
繊維・衣服関係 紡績運転 前紡工程作業 (一財)日本綿業技術・経済研究所
精紡工程作業
巻糸工程作業
合ねん糸工程作業
織布運転 準備工程作業
製織工程作業
仕上工程作業
たて編ニット生地製造 たて編ニット生地製造作業 日本経編協会
下着類製造 下着類製造作業 (一社)日本ボディファッション協会
カーペット製造 織じゅうたん製造作業 日本カーペット工業組合
タフテッドカーペット製造作業
ニードルパンチカーペット製造作業
座席シート縫製 自動車シート縫製作業 (一社)日本ソーイング技術研究協会
その他 溶接 手溶接 (一社)日本溶接協会 又は (一財)日本海事協会
※どちらか一方の機関のみを選択してください。
半自動溶接
陶磁器工業製品製造 機械ろくろ成形作業 (一財)日本陶業連盟
圧力鋳込み成形作業
パッド印刷作業
自動車整備 自動車整備作業 (一社)日本自動車整備振興会連合会
介護 介護 (一社)シルバーサービス振興会
リネンサプライ リネンサプライ仕上げ (一社)日本リネンサプライ協会
コンクリート製品製造 コンクリート製品製造 (一社)全国コンクリート製品協会
宿泊 接客・衛生管理作業 (一社)宿泊業技能試験センター
印刷 グラビア印刷作業 全国グラビア協同組合連合会
RPF製造 RPF製造作業 (一社)日本RPF工業会
鉄道施設保守整備 軌道保守整備作業 (一社)日本鉄道施設協会
ゴム製品製造 成形加工作業 (一社)日本ゴム工業会
押出し加工作業
混練り圧延加工作業
複合積層加工作業
鉄道車両整備 走行装置検修・解ぎ装 (一社)日本鉄道車両機械技術協会
空気装置検修・解ぎ装

技能検定試験の等級区分

これまで見てきた通り、技能実習生が受験する試験は職種によって「技能検定」と「技能実習評価試験」に別れますが、今回は総称として「技能検定試験」とします。

技能実習生が受験する技能検定試験は、主に「基礎級」「随時3級」の2つの技能検定試験になります

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基礎級(初級)

技能検定試験の基礎級の水準は「基本的な業務を遂行するために必要な基礎的な技能及びこれに関する知識の程度」です。
基礎級は外国人技能実習生を対象として行われる検定試験のため、筆記試験はひらがなのみとなっています。

技能実習2号に移行するためには、基礎級の実技試験・筆記試験両方の合格が必要です。

随時3級(専門級)

技能検定試験の随時3級の水準は「初級の技能労働者が通常有すべき技能及びこれに関する知識の程度」です。
日本人が受験する最初のステップの「3級」と同等の試験に当たります。

漢字の表記がありますが、技能実習生用にひらがなが併記されています。
しかし、ひらがなのみだった基礎級とは異なり、日本語・知識・技術がワンステップ上の検定です。

技能実習3号への移行には随時3級の実技試験の合格が必須ですが、筆記試験は任意になります。

技能検定試験の受験スケジュール

それでは、技能検定試験に向けたスケジュールをそれぞれの等級別に見てみましょう。

基礎級(初級)

技能検定試験の基礎級は、来日後およそ半年から7ヶ月後に受験することになります。

試験の開催に当たり、機材や場所の準備など、試験までに一定の期間を要します。
そのため技能検定試験を受験する申込みは、配属後すぐに行うことが推奨されています。
遅くとも入国後半年以内には申込を完了させましょう

また、技能実習1号から2号へ移行するためには、基礎級の合格が必須となります。
移行手続きには3ヶ月ほど必要で、この移行手続きを開始する前に、基礎級の受験を完了させなければなりません。
遅くとも技能実習1号ビザの期限が切れる3ヶ月前までに、基礎級の受験を完了させましょう

随時3級(専門級)

随時3級の試験は、技能実習2号が修了する半年前までに受験することになります。
こちらも基礎級と同様に、機材や場所の準備などで試験までに一定の期間を要するため、早めの受験申込みが必要です。

結果は合格でも不合格でも問題ありませんが、技能実習3号(4、5年目)を希望する技能実習生は合格が必須になります

技能検定試験の流れ 申し込みから結果発表まで

それでは、実際の技能検定試験の流れをみてみましょう

技能検定の申し込みから合否の確認まで、基本的には監理団体が手続きを行いますが、試験日程の調整など受入れ企業の協力が必要な場面もあります。

事前申し込み

まずは各都道府県の職能に申込みを行い、検定試験日と試験会場を調整します。

試験会場は、
・受入れ企業で実施
・職能が用意した会場で実施

の2パターンです。

設備などの関係で、検定の会場が民間の施設や他の企業になることもあります。

職種によって、まれに職能の管轄内で会場が確保できないことがあり、他の都道府県で会場を探さないといけないということもあります
頻繁にあるわけではありませんが、この場合は調整に多くの時間を要するため、注意が必要です。

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試験当日

当日は試験開始に遅れないように余裕をもって試験会場へ向かいます。
試験は筆記試験と実技試験がありますが、基本的にどちらが先に行われるかは当日にならないとわかりません。

【技能検定基礎級試験】
筆記試験
日本語表記・・・問題文はひらがなのみ
試験問題・・・・選択方式(二者択一)
問題数・・・・・30問
試験時間・・・・60分以内
合格点数・・・・65点以上/100点
実技試験
試験時間・・・・原則1時間以内
合格点数・・・・60点以上/100点
【技能検定随時3級試験】
筆記試験
日本語表記・・・問題文の漢字にはひらがなのフリガナ
試験問題・・・・選択方式(二者択一)
問題数・・・・・30問
試験時間・・・・60分以内
合格点数・・・・65点以上/100点
実技試験
試験時間・・・・2~3時間程度
合格点数・・・・60点以上/100点

結果発表

試験の結果は、受験後約10日から一ヶ月で発表され、合格証書はそこからまた10日から一ヶ月で交付されます。

もし仮に不合格となった場合は、一度だけ再試験が可能です。
しかし申請からスケジューリングまで再度調整が必要になります。

もしも基礎級の再試験で合格できなければ、技能実習2号への移行が不可能となってしまいます
一発合格を目標に、日々の実習に取り組んでいきましょう。

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エヌ・ビー・シー協同組合の技能検定試験対策

厚生労働省が発表した統計によると、令和3年度の技能検定基礎級(筆記試験)の合格率は87.8%でした。
10人に1人以上の実習生が不合格となっており、試験対策をしない場合は不合格になる可能性も充分に考えられます。
技能検定試験の対策は必須といえるでしょう

特に、毎日技能実習生と現場で顔をあわせ、さまざまな指導をおこなう技能実習指導員は責任重大です
実技試験では専門技術の習熟具合が問われますので、日々の指導内容で実技試験の結果が左右します。
技能実習指導員の方は技能実習生のモチベーションを保ちつつ、二人三脚で技能検定合格を目指しましょう。

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それでは、エヌ・ビー・シー協同組合でおこなっている技能実習生のための技能検定対策を紹介しましょう

①筆記試験の過去問題を翻訳
実習生が理解しながら勉強できるよう、サポートスタッフが実習生の母国語に翻訳します。
②巡回時に過去問を配布
母国語翻訳付きの過去問を、技能検定一ヶ月前の巡回の時にお渡しします。

その他にも、必要に応じて勉強会を行うこともあります。

技能実習生は試験の合格を目指して真面目に勉強しますが、技能実習に従事したうえでの勉強となりますので、検定合格には受入れ企業様の理解と協力が欠かせません。
わたしたち監理団体、技能実習生とともに、力をあわせて合格をめざしましょう

まとめ

技能検定試験について解説してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。

技能実習制度の目的である「技術の移転」を達成するため、技能検定試験の合格が技能実習計画の目的とされています。
また、合格をしないと技能実習を継続できないため、受入れ企業様や技能実習生にとっても技能検定対策は必須項目といえます。

技能実習を適切に行っていくためにも、技能検定試験に関するトラブルは避けなければなりません。
余裕をもって受験申込みを行い、合格にむけてしっかり試験対策を行ないましょう。

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