実習生の「技能検定」ってなに?

実習生の「技能検定」ってなに?

技能実習制度とは、『我が国で開発され培われた技術・知識を開発途上国等へ移転すること、そして経済発展を担う「人づくり」に協力することを目的とする制度』のことです。
技能実習生は、母国の経済発展のためにも実習にしっかり取り組まなければなりませんが、それ以外にも、技能実習を継続するためにどうしてもクリアしないといけないものがあります。

それは『技能検定』です。

01 技能検定とは

【技能検定とは】

技能検定とは、働くうえで身につける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度で、機械加工、建築大工やファイナンシャル・プランニングなど全部で131職種(※)の試験があります。試験に合格すると合格証書が交付され、「技能士」と名乗ることができます。

【厚生労働省:技能検定制度について】

技能検定とは、技能の習得レベルを評価するための国家検定のことで、各都道府県の中央職業能力開発協会(職能)と、指定された民間の機関が実施・運用しています。

多くの日本人が技能や技術の客観的な評価を受けるために受験しますが、技能実習生にとっての技能検定とは、次のステージに進むための大切な評価軸となっています。

技能実習1号の実習生が技能実習2号へ移行するためには【基礎級の技能検定の合格】、技能実習2号の実習生が3号へ移行するためには【随時3級試験の合格】が必須となっており、技術移転を目的とする技能実習制度においては、技能検定の合格は大切な目的の1つとなっています。

チェックポイント

技能検定試験の他に「技能評価試験」がありますが、これは技能検定試験でカバーしきれない職種に対して、技能実習生の評価試験として行われるものですが、今回は総称として「技能検定」を用いています。

【厚生労働省:技能実習評価試験認定規定】

02 技能検定の等級

技能実習生が受験する技能検定は、主に「基礎級」「随時3級」の2つの技能検定になります。

02-01 技能検定基礎級

【技能検定基礎級:基本的な業務を遂行するために必要な基礎的な技能及びこれに関する知識の程度】

技能実習2号に移行するためには、基礎級の実技試験・筆記試験両方の合格が必要です。
基礎級は外国人技能実習生を対象として行われる検定試験のため、筆記試験はひらがなのみとなっています。

02-02 技能検定随時3級

【技能検定随時3級:初級の技能労働者が通常有すべき技能及びこれに関する知識の程度】

技能実習3号への移行には随時3級の実技試験の合格が必須ですが、筆記試験は任意になります。
ひらがなだけだった基礎級と違い、漢字も使う、日本語・知識・技術がワンステップ上の検定です。

03 技能検定受験のスケジュール

技能検定受験のスケジュール

【技能検定基礎級】は、来日後およそ半年から7ヶ月間の研修で取得した技能と知識について評価し、研修の効果的な継続を図ることを目的におこないます。

合格者は技能実習1号(1年目)から技能実習2号(2年目)へと移行し、雇用関係のもとでその後2年間の実習が継続されることになりますので、2号を希望する実習生は必ず合格しないといけません。

【技能検定随時3級】は、技能実習2号が修了する半年前には受験しなければなりません。
結果は合格でも不合格でも問題ありませんが、技能実習3号(4、5年目)を希望する実習生は合格が必須になります。

04 技能検定試験の流れ

それでは、実際の技能検定試験の受験の流れをみてみましょう。
(技能検定の申し込みから合否の確認まで監理団体が手続きを行いますが、試験日程の調整など企業さまのご協力が必要な部分もあります。)

04-01 事前申し込み

まず各都道府県の職能に問合せをして、検定試験日と試験会場を決めます。
試験会場は、職能で行われることもあれば、設備の関係で民間の施設を利用することもあります。

職種によって、まれに職能の管轄内で会場が確保できないことがあり、他の都道府県で会場を探さないといけないということもあります。
頻繁にあるわけではありませんが、調整が必要なため手続きに時間がかかることがあります。

04-02 試験当日

当日は試験開始に遅れないように余裕をもって試験会場へ向かいます。
試験は筆記試験と実技試験がありますが、基本的にどちらが先に行われるかは当日現地に行ってみないとわかりません。

【技能検定基礎級試験】

筆記試験
日本語表記・・・問題文はひらがなのみ
試験問題・・・・選択方式(二者択一)
問題数・・・・・30問
試験時間・・・・60分以内
合格点数・・・・65点以上/100点
実技試験
試験時間・・・・原則1時間以内
合格点数・・・・60点以上/100点

【技能検定随時3級試験】

筆記試験
日本語表記・・・問題文の漢字にはひらがなのフリガナ
試験問題・・・・選択方式(二者択一)
問題数・・・・・30問
試験時間・・・・60分以内
合格点数・・・・65点以上/100点
実技試験
試験時間・・・・2~3時間程度
合格点数・・・・60点以上/100点

試験当日、試験官からの日本語での指示が理解できないと困りますので、監理団体のスタッフの同伴があれば安心です。

04-03 結果発表

試験の結果は、受験後約10日から一ヶ月で発表され、合格証書はそこからまた10日から一ヶ月で交付されます。

万一不合格となった場合は一度だけ再試験が可能ですが、申請からスケジューリングまで最初からもう一度やり直しとなりますし、再試験で合格できなければビザの更新ができず、帰国しなければならなくなります。

一発合格を目標に、日々の実習に取り組んでいきましょう。

05 エヌ・ビー・シー協同組合の技能検定対策

ここで、エヌ・ビー・シー協同組合でおこなっている、実習生のための技能検定対策についてご紹介します。

①筆記試験の過去問題を翻訳

実習生が理解しながら勉強できるよう、サポートスタッフが実習生の母国語に翻訳します。

②巡回時に過去問をお渡し

母国語翻訳付きの過去問を技能検定一ヶ月前の巡回の時にお渡しします。

③勉強動画のお渡し

スマホを利用して仕事の合間を有効利用して勉強できるように、何度も見返せる学科解説動画をお送りします。

その他にも、必要に応じて勉強会を行うこともあります。

実習生は試験の合格を目指して真面目に勉強しますが、技能実習に従事したうえでの勉強となりますので、検定合格には受入企業さまの理解と協力が欠かせません。

わたしたち監理団体、技能実習生とともに力をあわせて合格をめざしましょう。

06 まとめ

「人づくり」を目的とする技能実習制度において「実習によって成長しているのか」「実習を通して本当に技能が修得できているのか」を測る技能検定試験と、そこでの合格は欠かせないものです。

また、日頃の実習に対する評価として技能検定試験を位置付けるのならば、合格を目標とすることで、実習に対する意気込みも変わってくることでしょう。
そこでの努力は必ず技能実習生のプラスになりますし、国家検定の合格は実習生の将来・帰国後の仕事・そして人生にとっても大きなプラスとなります。

エヌ・ビー・シー協同組合は【来日した技能実習生全員に基礎級の合格証書と随時3級の合格証書を持ち帰ってもらう】ことを目標に、これからもサポートしてまいります。

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