入国後講習とは?わかりやすく解説

技能実習満了前の退職についての注意点

入国規制が緩和され、技能実習生が続々と来日しています。
入国が待たされた分、実習への意欲が高くなっている様子が見えてうれしく思いますが、入国したら企業さまにすぐ配属、というわけではなく、まずは入国後講習を受講しなければなりません。

渡航が正常に戻りつつある今、改めて技能実習生の入国後講習の定義を確認してみましょう。

01 改めて、入国後講習の定義

実習生の入国後講習は「外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律施行規則」において以下の通り定められています。

第一号技能実習に係るものである場合にあっては、入国後講習が次のいずれにも該当するものであること。

イ、第一号企業単独型技能実習に係るものである場合にあっては申請者が、第一号団体監理型技能実習に係るものである場合にあっては監理団体が、自ら又は他の適切な者に委託して、座学(見学を含む。ハにおいて同じ。)により実施するものであること。

ロ、科目が次に掲げるものであること。

  • (1)日本語
  • (2)本邦での生活一般に関する知識
  • (3)出入国又は労働に関する法令の規定に違反していることを知ったときの対応方法その他技能実習生の法的保護に必要な情報(専門的な知識を有する者(第一号団体監理型技能実習に係るものである場合にあっては、申請者又は監理団体に所属する者を除く。)が講義を行うものに限る。)
  • (4)(1)から(3)までに掲げるもののほか、本邦での円滑な技能等の修得等に資する知識

ハ、その総時間数(実施時間が八時間を超える日については、八時間として計算する。)が、技能実習生が本邦において行う第一号技能実習の予定時間全体の六分の一以上(当該技能実習生が、過去六月以内に、本邦外において、ロ(1)、(2)又は(4)に掲げる科目につき、一月以上の期間かつ百六十時間以上の課程を有し、座学により実施される次のいずれかの講習(以下「入国前講習」という。)を受けた場合にあっては、十二分の一以上)であること。

  • (1)第一号企業単独型技能実習に係るものである場合にあっては申請者が、第一号団体監理型技能実習に係るものである場合にあっては監理団体が、自ら又は他の適切な者に委託して実施するもの
  • (2)外国の公的機関又は教育機関(第一号企業単独型技能実習に係るものにあっては、これらの機関又は第二条の外国の公私の機関)が行うものであって、第一号企業単独型技能実習に係るものである場合にあっては申請者、第一号団体監理型技能実習に係るものである場合にあっては監理団体において、その内容が入国後講習に相当すると認めたもの

ニ、第一号企業単独型技能実習に係るものである場合にあってはロ(3)に掲げる科目、第一号団体監理型技能実習に係るものである場合にあっては全ての科目について、修得させようとする技能等に係る業務に従事させる期間より前に行われ、かつ、当該科目に係る入国後講習の期間中は技能実習生を業務に従事させないこと。

なかなかややこしそうな内容ですね。
順を追ってみてみましょう。

01-01 入国後講習の定義:イ

イ、第一号企業単独型技能実習に係るものである場合にあっては申請者が、第一号団体監理型技能実習に係るものである場合にあっては監理団体が、自ら又は他の適切な者に委託して、座学(見学を含む。ハにおいて同じ。)により実施するものであること。

これは、企業単独型と団体監理型それぞれに関しての入国後講習の実施についての定義ですね。

企業単独型の場合はその受入れ企業が、団体監理型であれば監理団体が責任をもって入国後講習をおこなわなければなりません。
ただ「自ら又は他の適切な者に委託して」とあるように、すべてを自社なり組合でおこなう必要はなく、入国後講習をおこなっている研修センターなどに委託をして実施してもよいことになっています。

ちなみにエヌ・ビー・シー協同組合では、「入国前の講習から入国後講習、配属後のサポートまで」一貫して行っていこうという考えから、グループで運営している研修センターにて責任をもって入国後講習をおこなっております。

01-02 入国後講習の定義:ロ

ロ、科目が次に掲げるものであること。

  • (1)日本語
  • (2)本邦での生活一般に関する知識
  • (3)出入国又は労働に関する法令の規定に違反していることを知ったときの対応方法その他技能実習生の法的保護に必要な情報(専門的な知識を有する者(第一号団体監理型技能実習に係るものである場合にあっては、申請者又は監理団体に所属する者を除く。)が講義を行うものに限る。)
  • (4)(1)から(3)までに掲げるもののほか、本邦での円滑な技能等の修得等に資する知識

これは、入国後講習でおこなう科目についての内容です。

入国後講習では、
(1)日本語学習
(2)これから暮らしていく日本での生活ルール学習
(3)技能実習法や労基法を学ぶ労務講習
これら3つが必須となっており、その他に配属後の実習で活きる知識をつける学習などをおこないます。

01-03 入国後講習の定義:ハ

ハ、その総時間数(実施時間が八時間を超える日については、八時間として計算する。)が、技能実習生が本邦において行う第一号技能実習の予定時間全体の六分の一以上(当該技能実習生が、過去六月以内に、本邦外において、ロ(1)、(2)又は(4)に掲げる科目につき、一月以上の期間かつ百六十時間以上の課程を有し、座学により実施される次のいずれかの講習(以下「入国前講習」という。)を受けた場合にあっては、十二分の一以上)であること。

  • (1)第一号企業単独型技能実習に係るものである場合にあっては申請者が、第一号団体監理型技能実習に係るものである場合にあっては監理団体が、自ら又は他の適切な者に委託して実施するもの
  • (2)外国の公的機関又は教育機関(第一号企業単独型技能実習に係るものにあっては、これらの機関又は第二条の外国の公私の機関)が行うものであって、第一号企業単独型技能実習に係るものである場合にあっては申請者、第一号団体監理型技能実習に係るものである場合にあっては監理団体において、その内容が入国後講習に相当すると認めたもの

かなりややこしい書き方がされていますが、要は入国後講習をおこなう時間のことです。

①配属先での1年間の活動予定時間の1/6以上の講習をおこなわなければならない
②しかし入国前の送出し機関での学習が・1か月以上の期間、かつ・160時間以上の課程をクリアしていた場合、日本での入国後講習は1年間の活動予定時間の1/12以上でよい

ということですが、もっとわかりやすく、具体例を出してご説明します。
配属先での1日の実習時間が8時間の場合、週は×5で40時間、×4で月160時間、×12で年間1920時間となり、
1年間の実習時間1920時間の1/12である160時間以上が入国後講習の必須時間となる、ということです。

01-04 入国後講習の定義:ニ

ニ、第一号企業単独型技能実習に係るものである場合にあってはロ(3)に掲げる科目、第一号団体監理型技能実習に係るものである場合にあっては全ての科目について、修得させようとする技能等に係る業務に従事させる期間より前に行われ、かつ、当該科目に係る入国後講習の期間中は技能実習生を業務に従事させないこと。

これは、入国後講習をおこなう時期のことです。
入国後講習のすべての科目は、配属されて実習をはじめる前にすべて終わらせなければならないと定義されています。

2022年6月現在、リモートでの講習受講も可能となっている関係で、配属先に入寮してZoomなどで入国後講習を受けている技能実習生もいますが、入国後講習のすべての科目が終わるまで実習は始められませんのでご注意ください。

02 まとめ

「外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律施行規則」における入国後講習の定義を再確認してみました。
法令に書いてある言葉はなかなか難しくとっつきにくいところがありますが、丁寧にひも解いてみると意外と理解できるものですね。

入国規制が緩和され、2年近く待機していた実習生たちの入国も一気にはじまり、どこの研修センターも満員の日々が続いています。

グループで運営をしている研修センターも、入国が始まって以降たくさんの実習生が入寮し活気にあふれています。
研修センターでは、施設の見学も随時うけたまわっていますので、お気軽にお問い合わせください。

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