【技能実習現場のトラブル】受入れ企業の解決事例

エヌ・ビー・シー協同組合のサポートスタッフが受入れ企業様を定期訪問した時、企業のご担当者から様々なお話をうかがいます。技能実習の運用に関するご相談を受けることもありますし、トラブルの対応を依頼されることもあります。※関連情報:技能実習の不安を解消!受入れ前に知っておきたい問題点と解決策

そんな中、発生したトラブルを企業様が独自の取り組みで解決した事例をうかがうことがあります。
今回は、技能実習生の受入れ企業様が実際に行ったトラブル解決事例をお伝えします。技能実習生の受入れ企業様のご参考になれば幸いです。

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【技能実習生のトラブル&対応策】

【技能実習生のトラブル&対応策】
現場でのトラブルとその対応策
技能実習生の失踪
実習中の一時帰国
実習生がルールを守らない
実習生同士の喧嘩のケース など

01 受入れ企業様に聞いたトラブルその1~「実習生の寮が汚い!」

エヌ・ビー・シーのサポートスタッフが受入れ企業様を訪問した際「技能実習生の寮が汚い」ということが話題に上ることがあります。日頃から整理整頓を口酸っぱく指導しても、なかなか日本人が求めるレベルにはならないといったことも聞きます。

技能実習生も、配属前に日本での生活についてしっかり研修を受けていますが、配属後実習に慣れてくると気が緩んでくるところもあるのか、せっかく覚えた整理整頓ができなくなる、ということがあるようです。確かにエヌ・ビー・シー協同組合のサポートスタッフが寮を訪問した時にも、食べ残しなどがそのままにされていたり、ゴミ回収の日にゴミを出さず、捨てられず貯めこまれていたりといった、ちょっと残念な現場を目にすることもあります。

日本は外国と比べて、特に衛生面に対して厳しいところはありますし、ゴミ出しなどのルールも外国人にはすぐには馴染まないという話もありますが、ひどい場合ゴミ屋敷のようになってしまうケースもあるようでは看過できません。

この受入れ企業様は、どうやって解決したのでしょうか?
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01-01 企業様の解決方法:「実習生の中から寮長を任命!」

技能実習生の寮がゴミ屋敷化するのを防ぐために、この受入れ企業様がとった解決方法は「寮長という役職を設ける」というものでした。

大抵の場合、技能実習生は寮を数名でシェアして生活しており、台所やトイレなどは共有しています。そこで寮長という役職を設け、集団生活における整理整頓の責任者として、ある技能実習生を任命したのです。

寮長には「寮における技能実習生の責任者」として住居を管理してもらう代わりに、寮長手当を支給します。無償ではなくきちんと役職手当が出るので、寮長は責任を持ってしっかり管理してくれたそうです。また手当が出るということで寮長をやりたがる技能実習生も増え、その結果、実習生全員の掃除に対する意識が向上したとのことでした。

もちろん受入れ企業様にとって金銭的な負担が増えますが「部屋が酷くなって業者を呼ぶことを考えると、費用対効果はある」ということでした。また技能実習生の責任感は掃除だけでなく実習の現場でも発揮されるようになったそうで、寮長制度は思わぬ好循環を引き起こしたそうです。
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02 受入れ企業様に聞いたトラブルその2~「日本語がうまくならない!」

もうひとつの事例が、技能実習生の「日本語の上達に関する問題」です。

技能実習の現場で日本語があまりにも伝わらないと、様々なトラブルを引き起こします。日本語がすぐに通じないことで日本人社員がイライラして声を荒げてしまい、現場の雰囲気が悪くなることもありますし、技能実習生が完全に作業を把握しないまま作業したりすると、事故につながることもあります。

自分たちでしっかり勉強するようにと指導しても、実習を終えて帰宅後に自主的に勉強するのはなかなか難しいものです。この受入れ企業様はどのような対策をとったのでしょうか。
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02-01 企業様の解決方法:勉強会を開催し報奨金を制度化

この受入れ企業様は、技能実習ひとりひとりに日本語検定合格等の個人的な目標を設定したうえで、受入れ企業様主催の日本語勉強会を定期開催するようにしました。

さらに、見事検定に合格した技能実習生には報奨金を出すことにしたそうです。技能実習生は努力が合格という形で報われただけでなく、みんなの前で表彰されて報奨金を受け取ることで、さらに難度の高い日本語検定にもチャレンジするようになったそうです。

02-02 企業様の解決方法:面接で愛嬌のある子を選ぶ

別の受入れ企業様では、面接時に愛嬌のある子を選ぶことを心掛けているそうです。

日本語が通じなくても愛嬌があることで現場の雰囲気が悪くなるということもなく、教える日本人の対応も良くなり、その結果技能実習生の日本語力も自然と上がっていったそうです。

技能実習生の趣味も採用の参考にしているそうで、実習の現場で一緒にいる日本人と同じ趣味であれば、多少日本語が通じなくても非言語でのコミュニケーションが取れることも多いそうです。サッカーが趣味の技能実習生は休日に日本人と一緒にサッカーをすることで仲間意識が高まり、また実習を離れたところでのコミュニケーションも日本語能力の向上に大いに役立っている、ということでした。
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03 まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、実際に受入れ企業様でうかがった、問題解決の生のノウハウをお伝えいたしました。技能実習生自身の自覚を高めることが近道になるというお話が多く、人材育成は日本人も技能実習生も同じということがよく分かりました。

わたしたちエヌ・ビー・シー協同組合は、定期的な受入れ企業様への訪問に加えて、技能実習生にはSNSなどを用いて日常的なサポートをおこない、さまざまな問題に対応しています。 受入れ企業様だけでは対処が難しい問題でも、同国出身のサポートスタッフによる対応で問題の解決をはかっておりますので、何か気になる点などありましたらお気軽にお問い合わせください。
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