セミナーレポート「ミャンマーからどんな実習生がくるの?」

2022年9月28日に「ミャンマーからどんな実習生が来るの?」というテーマでオンラインセミナーを開催いたしました。
今回は、その内容を加筆修正してお伝えいたします。

講師ウーリッティー

01 はじめに

ミャンマーは技能実習生の新たな送り出し国として、注目を集めています。
ミャンマーは政変の影響で国内経済が停滞しており、国外で就労を希望する若者が多く存在しています。
就労先は複数ありますが、中でも日本は一番の人気があります。

エヌ・ビー・シー協同組合でもミャンマーから技能実習生を受入れる企業さまは年々増えており、今後も増え続けることが予想されます。

ミャンマーから技能実習生を受け入れるメリットは

  • ・就労意欲の高い若者が多い
  • ・敬虔な仏教徒で、真面目で一生懸命な方が多い
  • ・日本語の習得スピードが早い
  • ・ブローカー経由ではなく直接応募のため、ミスマッチが防げる

などが挙げられます。

ミャンマーとはどんな国なのか、どんな人材が日本にやってくるのか、詳しくみていきましょう。

02 ミャンマー基本情報

ミャンマーは東南アジアの西側に位置する国で、国土面積は日本の約1.8倍、人口は約5522万人です。
国民の平均年齢は27歳と、若い国です。
公用語はビルマ語で、日本語と文法が同じなため、日本語の習得が早いといわれております。

ミャンマーの大きな特徴は、「仏教の国」であるという点です。
国民の約90%が仏教徒で、修行を中心とする「上座部仏教」を信仰しています。
そのため、ミャンマー国民には仏教の教えが浸透しており、真面目で一生懸命な方が多いといわれています。

2021年12月のデータでは、ミャンマー人技能実習生の数は11,388人です。
国別では第5位と、第1位のベトナムと比べると数は少ないですが、近年急速に数が伸びており、注目度はかなり高まっています。

03 政変の影響

ミャンマーといえば、2020年に起こった政変をイメージされる方が多いのではないでしょうか。

政変の影響で、ミャンマーの通貨が大暴落し、経済が停滞しています。
一時は、失業者数が200万人にものぼったとも報告されています。

現在、ミャンマーの工場勤務者の平均月給は6,600円といわれており、面接に参加する実習候補生も、月給2万円以下の方がほとんどです。

多くのミャンマーの若者は海外に働きに出ようと考えており、中でも日本へ技能実習に行くことは大変人気があります。
日本は「先進国である」「給料が良い」「治安がいい」というポジティブなイメージを持たれており、日本に行くことは「憧れ」の対象でもあるのです。

なお、現在は国内の状況は落ち着いており、技能実習に関する手続きや出入国に関しては問題ありません

今回触れられなかったミャンマーの情報や、技能実習生に関する情報について、下記のebookにまとめて掲載をしております。

【無料ebook:ミャンマー受入前にこの一冊】

技能実習生の主要送出し国は、中国からはじまり、続いてベトナム、そして現在、次なる国へと移り変わろうとしています。

新たな主要な送出し国として最も注目を集めている国のひとつがミャンマーです。現在のミャンマーの状況、ミャンマーが選ばれる理由など、エヌ・ビー・シー協同組合と提携する送出し機関協力のもと、実習候補生へのインタビューなども交えて一冊にまとめました。 ミャンマーからの受入れをご検討の企業さまはぜひご一読ください。

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04 募集から面接の流れ

ミャンマーの技能実習生の募集方法について見ていきましょう。

技能実習生は、現地の送出し機関で募集をします。

エヌ・ビー・シー協同組合と提携している送出し機関では、毎日実習候補生が事前登録にやってきます。
ミャンマーでは技能実習希望者がたくさんいるため、このように直接応募に来るのです。

日本の企業様から求人票が届いたら、事前登録者に対して求人情報を開示し、説明会を開きます。
説明会では仕事や雇用条件について説明をし、面接参加希望者を募ります。

面接参加希望者が集まったら、企業様との面接の前に個別面談を行います。
本人の意思確認や、企業様に紹介できる人材かどうか、改めて確認を行います。
もし面接参加希望者が多い場合は、事前審査も行い、面接参加人数を調整します。
面接の参加人数の目安は、募集人数の2~4倍です。

企業様と面接を行い、合格者が決まれば、家族を呼んで家族面談を行います。
日本でどんな仕事を行うか、どんな環境で生活するか、家族にも説明をして、日本に行く準備を進めます。

05 どんな教育をしているのか

日本に行くことが決まったら、約半年間、送り出し機関で日本語等の勉強を行います。

出国までの教育は「基礎教育」「出国前教育」「出国直前教育」に分けられます。

「基礎教育(最初の約4か月)」
ここでは日本語や日本のルール、マナーについて基本的なことを学びます。

「出国前教育(約1か月間)」
その後出国前教育として、出国前の約1か月間、実践的なことを学びます。

「出国直前教育(出国5日前~)」
出入国の準備や、日本での目標設定などを行います。

エヌ・ビー・シー協同組合が提携している送出し機関では、出国前にJLPTオンラインハーフ模試(N4)を行います。

JLPTハーフ模試(N4)とは、JLPTの模擬試験を本試験の半分の問題数と時間数で受験できるオンライン模試です。
スマートフォンやパソコンで受験をして、即時採点ですぐに結果がわかります。

なお、エヌ・ビー・シー協同組合ではこのJLPTオンラインハーフ模試(N4)を合格者のみ、配属させております。
日本に入国するまでにどの程度日本語が話せるようになるのか、気になる方も多いかと思いますが、この模擬試験は一つの指標になるのではないでしょうか。

06 どんな実習生がくるのか

エヌ・ビー・シー協同組合提携の送出し機関に在籍している実習候補生にインタビューを行いました。

【日本を選んだ理由】
「ミャンマーは仕事も少なく、給料も低い。日本は先進国で、給料も高いから、日本を選びました」
「ミャンマーの状況が前より悪く、仕事が少ない。お兄さんが(技能実習生で)日本にいるので、日本を選びました」
「子供のころから日本に興味があり、日本へ行きたいと思っていた。」
【日本でどんなことに期待している?】
「日本語教師として働きたいので、日本語のレベルを上げたい」
「お兄さんと会って、有名な場所に行って、おいしいものを食べて、生活を楽しみたい」
「仕事を頑張りながら、富士山や鎌倉やディズニーランドなどにも行ってみたい」

日本語で質問をして、日本語で回答をもらっています。
出国前の日本語力もわかりますので、動画も合わせてご覧いただけますと幸いです。

07 まとめ

以上が、9月28日に開催したオンラインセミナー「ミャンーからどんな実習生が来るの?」の内容になりますが、いかがでしたでしょうか。

改めまして、ミャンマーは

  • ①若者の人口が多く、年齢の若い技能実習生が多い
  • ②賃金格差が大きいため、お金を稼ぐために仕事を頑張ってくれる
  • ③日本語の習得スピードが早く、円滑なコミュニケーションがとれる
  • ④敬虔で勤勉な国民性で、トラブルに巻き込まれにくい
  • ⑤ブローカー仲介がないので、二重契約やミスマッチが防げる

などの理由から、新たな技能実習生の送出し国として注目を集めています。

ミャンマーからの技能実習生受け入れをご検討の際は、ぜひお問い合わせください。

エヌ・ビー・シー協同組合では、制度や国別の情報について、月に1度オンラインセミナーを開催しております。
最新のセミナーはコチラからご覧いただけます。
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