移行対象職種
「技能実習生を自社も受け入れたい!でもどんな仕事なら受入れられるだろう?」そんなギモンを解消すべく、このページでは移行対象職種の概要からそれぞれの詳しい作業内容までご紹介します。
1. 移行対象職種とはなにか?

外国人技能実習生の受入により、「職場の活性化」「作業工程の改善」など、制度導入のメリットを実感しておられる企業様も多くいらっしゃいます。
ただし、すべての職種で受入が可能というわけではありませんので、御社の職種が受入可能かどうか事前に確認しておく必要があります。
1-1. 移行対象職種
移行対象職種とは、
移行対象職種・作業とは、技能実習評価試験の整備等に関する専門家会議による確認の上、第2号又は第3号技能実習への移行に係る技能実習において技能実習生が修得等をした技能等の評価を客観的かつ公正に行うことができる公的評価システムとして整備された技能検定等を有する職種・作業の総称をいいます。
とされており、2023年03月現在、86職種158作業が移行対象職種として認められています。
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いますぐ相談する >2. 作業について

移行対象職種に該当していればそれだけで技能実習生の受け入れが可能というわけではありません。
作業にはそれぞれ
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①作業定義
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②必須作業(制度で定められた必ず行う業務)
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③関連業務、周辺業務(上記必須業務に関連する技能等の習得に係る業務等で該当するものを選択すること)
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④使用する素材、材料など(必ず使用するものと、選択できるものがある)
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⑤使用する機械、器具等(必ず使用するものと、選択できるものがある)
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⑥製品等の例(該当する職種・作業での成果物)
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⑦移行対象職種・作業とはならない業務例
以上の7点が細かく定められています。
2-1. 必須作業とはなにか
必須作業とは、技能実習生が従事する実習に関連する技能検定試験を元に、技能実習生が習得するよう定められている業務のことです。年間で50%以上行うことと定められています。
2-2. 関連業務、周辺業務とはなにか
関連業務・周辺業務とは、必須業務に関連した業務を指し、実習中におこなっても問題ない業務とされています。しかし、必須業務の割合をこえるなど、必要以上におこなってはならないと定められています。
3. ダイジェスト一覧


1. 農業関係(2職種6作業)
農業関係 >2. 漁業関係(2職種10作業)
漁業関係 >3. 建設関係(22職種33作業)
建設関係 >4. 食品製造関係(11職種18作業)
食品関係 >5. 繊維・衣服関係(13職種22作業)
繊維・衣服関係 >6. 機械・金属関係(15職種29作業)
機械・金属関係 >7. その他(20職種37作業)
その他 >8. 主務大臣が告示で定める職種・作業(1職種3作業)
社内検定型の職種・作業 >簡単入力1分!
いますぐ相談する >4. 作業職種をもっとわかりやすく

とにかく「わかりやすい!」と評判の、エヌ・ビー・シー協同組合の「技能実習2号移行対象職種」簡単解説シリーズ。とことんわかりやすく解説しています。これからもどんどん追加していきます。
とにかくわかりやすい【移行対象職種】解説 >
5. 技能検定試験とは?

御社の作業が移行対象職種に該当していたとしても、技能実習生が「技能検定試験」に合格しないと技能実習2号に移行することはできません。技能実習生が受験するものは、基礎級技能検定・随時3級技能検定・随時2級検定があります。
5-1. 基礎級検定技能検定試験
基礎級技能検定試験とは、技能実習1号として入国してからおよそ9ヶ月後に受験する国家検定のことです。この検定に合格することで技能実習1号から技能実習2号に移行することが可能となり、その後の2年間継続して実習をおこなうことができるようになります。
5-2. 随時3級技能検定試験
随時3級技能検定試験は、技能実習2号の技能実習生が対象となり、2号修了前に受験する義務があります。補足として、受け入れている企業様や監理団体は、この検定の合格率によって優良認定の取得が左右される場合があります。しっかり合格めざして準備しましょう。
5-3. 随時2級技能検定試験
随時2級技能検定試験は、技能実習3号の修了予定者が対象となります。この検定での優良取得のための点数加算はありません。日本人でも難しい国家検定ですが、母国でのさらなる活躍のためにもぜひ受験をして合格をめざしましょう。
参考コンテンツ【ebook:技能検定試験基本と対策】

技能実習生の技能検定対策としてebookを刊行しました。検定試験の概要とポイントをまとめています。合格を目指してがんばっていきましょう!
技能検定試験基本と対策 >